2023年03月27日

水溶性版画インク AKUA INTAGLIO

「水溶性版画インク」
インクの洗浄は、乾燥したボロぎれ(ウエス)で拭いた後、石鹸水で洗うときれいになります。
有機溶剤不要で安全に使用できます。
3akua-9793.jpg
AKUA INTAGLIO
● 銅版、木版、リノカット、コラグラフ、モノタイプに使用できます。
● 大豆(SOY)と耐光性顔料
大豆ベースのインクで、高品質な耐光性顔料を使用しています。
https://www.hanga.info/shop.html
Speedball Art 製 (USA)
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2016年06月17日

ノントキシックの技法書

著者は湊さんとマルニックスさん、発行は福井大学です。
北山銅版画室にも置いています。
16-6-17a.jpg 16-6-17b.jpg
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2014年02月21日

De-Solv-it (天然オレンジオイルのインククリーナー)

「ディゾルビット」
わーい(嬉しい顔)安全な溶剤にスイッチ!

石油系溶剤(ベンジン、ホワイトガソリン、リグロイン、灯油)より健康と環境に対して安全です。(キシレン、トルエン、ベンゼンは一切入っていません。)

特長:
健康被害を防ぐ
高い溶解力
少ない使用量
火気に対して石油系溶剤より安全
環境にやさしい
臭いは柑橘系

右斜め上油性インク、アスファルトを原料にした伝統的なグランド、裏止めニスなども除去できます。高い溶解力なので大変よく落ちます。メゾチントの版のインク掃除にも適していて好評です。その他、キッチン、レンジ周りの油汚れなどにも利用できます。

ディゾルビット de-solv-it



s-dsolve-newbottle.jpg
以前、販売していました "D-Solve" スプレーボトル(710ml)の詰替え用として使用できます。



De-Solv-it(ディゾルビット)
1リッター ¥2,650
3リッター ¥6,900
10リッター以上はお見積り致しますのでお問い合わせ下さい。 
http://www.hanga.info/shop-dsolv.html
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2013年04月29日

水性アクリルグランド(流し引き用ハードグランド)

Z*ACRYL HARDGROUND EMULSION
水性アクリルグランド(流し引き用ハードグランド)は薄いブルーになりました。

今までは塗布すると透明でしたが、新しい流し引き用ハードグランドは薄いブルーで、ニードルで描いた線が見えやすいです。
13-4-26a.jpg


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2010年08月18日

マーニックス氏のワークショップから学んだこと

ノントクシックの凹版画制作では、アクリル系の水性グランドを使用するために以下の3つがキーポイントになります。
degrease : 銅版の脱脂
deoxidize : 銅版を酸化させない
hardening : グランドを完全に乾かして硬くする

北山銅版画室では、脱脂はクリームクレンザー(ジフなど)とスポンジでしていましたが、醤油でも脱脂できます。
醤油を版に少し垂らして、水分をよく切ったスポンジで表面を拭くようにして脱脂。水洗。そしてホットプレートなどで乾燥。グランド塗布。
10-8-15d.jpg

ハードグランドは、ホームセンターで販売しているフローリングの床をコーティングする床用ワックスで代用できます。
10-8-15a.jpg
左:USAで販売されているFuture。(ヨーロッパでも名前が違いますが、同じ製品があります。)
右:日本ではホームセンターなどで同種の床用ワックスを購入できます。(Futureは日本では販売されていません。)

10-8-15c.jpg
マーニックスさんは、今回のワークショップでは、リンレイのハイテクフローリングコートを使用。

hg5712w.jpg
北山銅版画室では、Z*ACRYL HARDGROUND EMULSION 流し引き用ハードグランドを水で1.5倍に希釈して使用。
http://www.hanga.info/shop-hardground.html
アクアチントはZ*ACRYL HARDGROUND EMULSIONを(そのまま原液で希釈しないで)エアーブラシを使用して銅版に細かい霧状になるように吹き付けます。

これ以外のグランド。
私が見つけたグランドです。
http://hanga.seesaa.net/category/6284639-1.html


ソフトグランド
北山銅版画室のブログでも紹介していた方法です。
http://hanga.seesaa.net/article/39903598.html

 
<材料>
150g bee wax ― 蜜蝋
75g resin colofonium (used for tradicional aquatint) ― 松脂
500g black lithographic ink ― 黒色のリトグラフインク
150g lard ― ラード
 
湯煎で蜜蝋と松脂を溶かし、その次にインクを入れよくかき混ぜ、最後にラードを入れ完全に溶かす。

リトインクはシャルボネールのものが一番よいようだということでした。 (Charbonnel Litho Inks Noir Vignetteq)
日本ではこのインクは入手しにくいようなので、私はサクラ版画絵具油性BLACKで作りました。少し柔らかすぎるかな?
晒しミツロウ(クサカベ)
松やに(新日本造形)
サクラ版画絵具油性BLACK
ラード(雪印、チューブ入り)

ソフトグランド用の腐蝕液。
ソフトグランドの場合は、塩化第二鉄液 3に対して、水 7で希釈した腐蝕液に30分ほど浸けます。
ハードグランドに使う腐蝕液では強すぎるので、ソフトグランドが剥がれてしまいます。
エジンバラエッチ液では、エジンバラエッチ液 1に対して、水 2弱で希釈し、20分程腐蝕。


その他のこと。

銅板は、0.5mm厚を使用されていました。近年、金属の価格上昇で、銅板も一昔前に比べて高くなっています。私は、0.8mm厚をずっと使用していますが、経済的には、0.5mm厚もありかな。

版の汚れの除去や、油性インクの掃除には、サラダ油と水と食器用洗剤をそれぞれ1/3づつ混ぜたものを使用。私は、今までサラダ油だけで拭き取っていましたが、早速これも作ってみました。
追記:サラダ油単独で使用する方がよい。
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2009年07月03日

金色と銀色が入荷

アクアインタリオの金色と銀色が入荷しました。

09-7-3a.jpg
AKUA INTAGLIO
Soyバインダー インク・非水溶性(石鹸と水で溶ける)
エッチング(凹版)、木版、リノカット、コラグラフ、モノタイプ
のための版画インク

metallic_silver.jpg Metallic Silver 237 ml
metallic_gold.jpg Metallic Gold 237 ml
他の色に混ぜて使用できます。
詳細はこちら
posted by Studio at 14:25 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 新・版画材料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月25日

安全な溶剤

D*SOLVE (植物バイオ溶剤)が入荷しました。
新しくスプレーボトルになったのでとても使いやすいです。

dsolve-newbottle.jpg

油性材料の除去に用います。
油性インクやアスファルトを原料にした伝統的なグランドや裏止めニスなどの除去がこれで安全にできます。

石油系溶剤(ベンジン、リグロイン、灯油など)より健康と環境に対して安全です。

詳しくはこちらから。
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2007年05月15日

水性版画インク・アクア インタリオ

健康と環境のために、水性インクを。
Soyバインダー インク・非水溶性(石鹸と水で溶ける)

大豆ベースの版画インク、"AKUA INTAGLIO" を紹介します。

ニューヨークの Rostow & Jung Akua Water-based Inks という会社が開発しました。
今回、北山銅版画室はカラーインクも揃えました。

銅(凹)版画のあらゆる技法の刷りに適用できます。
もちろんフォトポリマーフィルムにも使えます。
その他、凸版(バレン刷り及びプレス刷り)やモノタイプ、コラグラフのためにも使用できます。

刷り終わった版や用具の掃除は、水と石鹸できれいに洗えます。
石鹸は液体の食器用洗剤を使用できます。スポンジでお皿を洗うように。

当然ですが、人体に有害な石油系溶剤などは不必要なため、
有害物質を皮膚から吸収したり、揮発した蒸気を吸い込むこともなく、まわりの空気も汚しません。
また、火気に対しても安全です。

容器内で硬化しない
決して皮膜で被われることがなく、容器内またはインク練り台の上で硬化しないので、インクは全く無駄になりません。

優れたプリント
用紙に効果的にインクが刷り取られ、きれいで良いプリント結果が得られます。

インクの拭き取りに使用した寒冷紗は、洗濯すれば何度も使用できます。

AKUA INTAGLIO 1個 8 fl. oz. / 237 ml
CarbonBlackINT.jpg Carbon Black
LampBlackINT_000.jpg Lamp Black
HansaYellowINT.jpg Hansa Yellow
ScarletRedINT.jpg Scarlet Red
CrimsonRedINT.jpg Crimson Red
PhthaloBlueINT.jpg Phthalo Blue
PhthaloGreenINT.jpg Phthalo Green
YellowOchreINT.jpg Yellow Ochre
RedOxideINT.jpg Red Oxide
Carbazole Violet001.jpg Carbazole Violet
Van Dyke Brown000.jpg Van Dyke Brown
TitWhite3.jpg Titanium White

akua1.jpg
詳しくは以下のページへ。
http://hanga.info/shop-akua.html
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2006年10月08日

ホームページから

「北山銅版画室 ホームページ」からのお知らせ

Non-Toxic Intaglio で使う画材の使用方法に関しての
サポートのページを追加しました。
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2006年07月24日

安全な植物バイオ溶剤

従来、伝統的に銅版画制作には油性の材料が使われます。版に塗布する防食剤のグランドや裏止めニス、それに印刷には油性インク。行程の中で当然これらを除去し、また拭き取る作業が欠かせません。

そのために使用されるのがベンジン(ホワイトガソリン)や灯油などの有機溶剤です。リグロインは商品名でベンジンとほぼ同じものと考えられます。

しかし、このような溶剤を使うのは危険です。
有毒化学物質を含んでいるため、健康被害が起こる可能性があります。
また、火気に対しても危険です。

(毒性についてはリグロインやベンジンで検索して確かめてみて下さい。ここは最近見つけました→http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1972790眼鏡

黒ハートそこでお薦めしたいのがこの植物バイオ溶剤です。
D*SOLVE インククリーナー
-健康と環境に安全な革命的なバイオベースの溶剤-
d-solve.jpgトウモロコシや大豆から作られています。匂いは柑橘系です。
安心して使用できます。
ぜひ一度お試しください。
油性インクはもちろん、グランドも裏止めニスもきれいに除去できます。

- - -
私自信もこれらベンジンなどの有機溶剤を使うのが当たり前のこととして長年使っていました。ベンジンをドボドボ多量に使用し、版をきれいに拭いていました。大きい版ともなるとその量もさらに増えます。

ツンとくる独特の臭いもいつしか気にならなくなってしまうものです。
指についたインクもベンジンをしみ込ませたウエスで拭き取っていました。ふらふら

暫く制作から遠ざかって久しぶりにベンジンを使うと身体がだるくなったり、頭痛になることもありました。
版に顔を近づけて拭いていると目が痛くなり涙が出ることもあります。もうやだ〜(悲しい顔)

このような症状は子供ではさらに顕著です。

止む終えず使用する場合はよく換気し、十分注意する必要があります。

「健康な制作環境について」は北山銅版画室のホームページにも書いていますのでどうぞ。
posted by Studio at 17:28 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 新・版画材料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月07日

デンマーク製腐蝕タンク

やっとオランダからデンマーク製のタテ型腐蝕タンクが届きました。今回は1台だけだったのですが、船便での輸入なので受け取るまでやはり2ヶ月弱かかりました。
このタンクはかなり大きくて最大 83.5×57.0 (cm) の版が入ります。
写真はZ*ACRYLタテ型腐蝕タンク(アメリカ製)との比較。<右:デンマーク製>
立てかけてあるのはタンクの蓋です。

den-tank.jpg

この2台ともタンクの構造はシームレスで、部厚く設計されています。これは、塩化第二鉄液は水よりも比重が重く、その圧力に耐えられる丈夫な構造でなければならないためです。
液圧による液漏れやタンクの破損がおこらない安全設計と、タンクの側壁の膨らみを抑え、倒れないように安定した構造が必要です。

”デンマーク製タテ型腐食タンク”について
posted by Studio at 10:39 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 新・版画材料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月05日

タテ型腐蝕タンク&タンクインサート

z-t.jpg
タテ型腐蝕タンク

銅版画スタジオの中で一般に使用されている水平のトレイバットスタイルの理想的な代わりとなります。

従来の腐蝕バットと”タテ形腐蝕タンク”を比較した場合、80%もより少ないスタジオ・スペースで済み、また蒸発にさらされる面積も95%も少なく押さえられます。

その上、水平のトレイバットはこぼすことなく空にしたり移動するのはほとんど不可能ですが、”タテ型腐蝕タンク”は、安全にスタジオ内を移動させることができます。

ひらめき使いやすい

●版の出し入れがしやすく、腐食液の中に指を浸ける必要もありません。

●最大45.5cm x 60.5cmのプレート(銅版)を同時に2枚挿入、あるいは多くの小さなプレートを同時に挿入できます。

●小さなプレートの腐蝕用には、タンクインサートが便利です。(30〜33cmx22.5cm 以下ののプレートが入ります)大きなタンクの内部にセットできます。

●蒸発防止のふた付き。

●タテ型腐蝕タンクは単に作業スペースを減らすだけでなく、空気に触れる面積が少なく腐蝕液の蒸発量も減らし、暴露防止にも有効です。


使用方法

塩化第二鉄や硝酸など一般的な腐蝕液を使用できます。

●このタンクは満タンで約14L〜15Lの腐蝕液が入り、45.5cm×60.5cmの版を一度に2枚腐食できます。

もちろん、いずれの大きさの版も腐蝕液に十分浸かるだけの高さに腐蝕液をタンクに注げば良いです。

[版を腐食する]
ビニールテープで「ハンガー」を作って版をタンクの側面に吊るします。

「ハンガー」はプラスチックの洗濯バサミやクリップでタンクに付けて吊るします。
tank3.gif    tank1.gif

[タンクを空にする]
四角のコーナー(フレアーで無い側)から別の容器に注ぎ移します。
タンクが一杯のときは、広いジョウゴを移し換える容器に入れて注いで下さい。
また、ポンプ(灯油を入れるのに使う)を使えば簡単に安全に移し換えることが出来ます。


z-in.jpg
タンクインサート

●タンクインサートは、大きなタンクの中にきちんとフィットします。
大きなタンクの腐食液を空にした状態でタンクインサートをセットします。

●タンクインサートを倒れないように固定すれば大きなタンクの中に入れなくても単独で使用できます。

●22.5cm×30〜33cm以下の版を腐食するときに理想的です。腐蝕液は満タンで約4L入ります。

●大変簡単に腐蝕液を別容器に注いで空にすることができる上部の成形になっています。


Z*ACRYLタテ型腐蝕タンク

お問い合わせ:Safer Intaglio Studio 北山銅版画室
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2006年06月18日

銅版画制作も安全な材料と発想で! 

商品紹介:

大豆ベースの版画インク ”アクアインタリオ”
凹版以外にも凸版、木版(バレン刷り及びプレス刷り)やモノタイプ、コラグラフのためにも適用できます。

Z*Acryl 水性グランド
アクリルベースの水性グランド 。

タテ型腐蝕タンク
スタジオスペースの有効利用・安全、使いやすい。

植物バイオ溶剤
オールナチュラル・100%植物バイオ・汚染しない・発がん物質を含まない。

感光性樹脂フィルム(フォトポリマーフィルム)
フォトエッチングが簡単にできる。

ポリエステルリトグラフプレート
どんな化学処理も不必要。(リトグラフ)

炭酸ナトリウム・アンモニア水
アクリルグランド・感光性樹脂フィルム除去用。感光性樹脂フィルム現像用。

お問い合わせ:
Safer Intaglio Studio 北山銅版画室
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エジンバラエッチ(Edinburgh Etch)

エジンバラエッチ液 (銅板のための腐食液)

このエッチングテクニックはエジンバラ(Edinburgh)の版画家、Friedhard Kiekeben によって見つけだされました。
( 参考文献: "The Contemporary Printmaker by Keith Howard"中のNew Etching Chemistry by Friedhard Kiekeben)

腐食中に"カス"が出来ない!
塩化第二鉄液にクエン酸を混ぜると正確なエッチングができる上、腐蝕中に沈殿物による障害が起こりません。
つまり、単純に版の描画面を上向きにして水平トレイ(バット)の腐蝕液中に浸けた状態にしておくことができます。同様にタテ型腐蝕タンクでも使用できます。

特徴: 
●正確できれいな腐食ができる。(網点処理した写真製版や繊細な表現をする場合に特に向いていると思います。)
●腐食スピードは塩化第二鉄液にくらべて2倍。
●腐食中はタンクでも蓋をして蒸発を防ぐようにする。(ガスは発生しません。)
●液の耐久性は2〜3年。劣化した腐食液は油性の黒いオリーブ色になる。腐食能力が突然落ちる。

廃棄処理は専門の廃棄物処理業者引き渡すか、または、強い炭酸ナトリウム水溶液を徐々に加えていく。二酸化炭素が発生し泡が出る(無害)がそれがおさまれば中性(ph7)になるので、大量の水と一緒に水道に流すことができる。多量の廃液の処分は専門の廃棄物処理業者に引き渡すことをお勧めします。打ち消し線の部分は不正確だったために削除します。下記のコメントをご参照ください。(2017年4月20日、北山銅版画室)

作り方 (銅板を腐食させる場合)
4/5の塩化第二鉄の飽和溶液に1/5のクエン酸溶液を加える。クエン酸溶液は、3/4の温水に1/4の無水クエン酸粒を溶かす。

(例)
『5Lのエジンバラエッチ液を作る場合』
750ccの温水に250gの無水クエン酸粒を溶かします。
クエン酸が溶けたら、4Lの塩化第二鉄液(飽和溶液)を加える。

『10Lのエジンバラエッチ液を作る場合』
1.5Lの温水に500gの無水クエン酸粒を溶かして、8Lの塩化第二鉄液(飽和溶液)を加える。

クエン酸は始めに一度だけ混ぜればよい。
新しい腐食液を作ったら、使う前に小さな銅片を腐食させてテストして下さい。
この腐食液の保管は、トレイを密閉するか、別のボトルなどに移しかえて栓ををします。

反応機構
塩化鉄溶液に金属銅を入れると、銅は溶け出し、その後、水酸化銅になって沈殿しますが、クエン酸を入れておくとクエン酸銅(錯体)をつくって溶けているので、銅の沈殿ができないというわけです。

クエン酸(citric acid)の性質
クエン酸は金属イオンとキレートすることが知られています。
キレート(化学用語)とは、金属元素と結合(錯結合)し、安定で溶出しやすい化合物を形成する。
キレートの語源はギリシャ語のカニのハサミ。カニがハサミで物を挟むような形で錯結合するところかららしい。
posted by Studio at 15:45 | 京都 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 新・版画材料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

 

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