2012年09月12日

フォトポリマーフィルムを使用した写真製版

(技法別体験コースから)

ポリマー凹版(銅版を腐蝕しない方法)とエッチング(銅版を腐蝕して製版する方法)があります。
ポリマー凹版は、感光性樹脂層に出来た凹凸にインクを詰めて印刷することにより、銅版画と同じように刷り上がります。

使用するフォトポリマーフィルムは、
ポリマー凹版には、ImagOn(イマグオン)、エッチングにはPuretch(ピュアエッチ)を使用。

ImagOn(イマグオン)は、フィルムの厚みは厚手で、
Puretch(ピュアエッチ)は、薄いです。


版にフィルムを貼った後、電熱器やホットプレートで数分間加熱。光がフィルムに入らないようにアルミホイルやアルミトレイで覆う。版の温度はあなたの手で我慢できるくらいの温度で良い。手で持てない以上の熱い温度にしない。熱くし過ぎるとエマルジョンを歪めてしまう。その後、版を冷まします。フィルムを貼ってから一晩は置いた方が安定するのでよいが、続けて作業をする時は、数時間置いてからの方がよい。これで版を露光する準備が出来ました。

詳しい使用方法は、http://www.hanga.info/how-film.html

現像液:1%の炭酸ナトリウム水溶液

<ポリマー凹版> 

現像時間:9分 (現像液の温度 18°c〜21°c)


12-9-11a.jpg
「後露光」製版後にもう一度、紫外線を照射して版を強くします。(太陽光でもよい)

12-9-11b.jpg
ローラーでインキング。インクは水性のアクアインタリオ。
油性インクも使用できますが、その場合のインクの掃除にはサラダ油を使用。(有機溶剤はフィルムが溶けるので使用不可)

12-9-11c.jpg
インク:水性の Akua Intaglio(アクアインタリオ)を使用。

12-9-11d.jpg
ポリマー凹版。銅板にフィルムを貼らなくてもアルミ版など安価な金属でもよい。



<エッチング(銅版を腐蝕して製版する方法)>

露光後、現像液に浸ける前に表面の保護フィルムの剥がしますが、剥がれにくい時は、セロハンテープを輪っかにしてフィルムのコーナーに付けて持ち上げるようにするとよいでしょう。

現像時間:1分ほど。現像液につけてすぐにスポンジで軽く擦る。

12-9-11e.jpg
腐蝕時間:エジンバラエッチ液で13分間

12-9-11f.jpg

12-9-11g.jpg

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インク:油性インク(シャルボネール)を使用。もちろん水性インクでも可。

12-9-11j.jpg
原稿は、この写真イメージをOHPシートに家庭用プリンターでプリント。

露光時間(使用する機材、光源の種類や照射距離などによって異なります。)
淡い部分17秒
濃い部分40秒
淡い部分を型紙で隠して露光。
イマグオンとpuretchとも同じ露光時間。

12-9-11k.jpg

型紙を使って露光時間を調整。

使用するイメージによっては、露光時間を変えることによってうまく出来ます。
露光時間は、濃い部分は長く、淡い部分は短くします。
この場合、型紙を置く方法で対処しました。

上部左の木の根もとが黒くなりトーンが無くなっているのは、型紙でマスキングしたために露光時間が短すぎたためです。

12-9-11l.jpg

黒い部分と淡い部分の境界のはっきりしないイメージは、厚紙を手でもって揺らしながら紫外線を遮断する方法も有効です。


posted by Studio at 16:00 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | フォトポリマー(写真製版) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

 

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