Marnix Everaert(マーニックス・エバレート)さんによるノントキシック版画のワークショップが京都市立芸術大学 版画専攻 銅版画工房であったので参加しました。
(今回に先立ち7月には、東京学芸大学の公開講座「環境にやさしい銅版画」と福井大学の特別美術講座「非毒性版画技法ワークショップ」が行われました。)
Marnix Everaert:ベルギーの版画家、ゲント美術大学教授。世界各地に招かれてノントクシック(Non-Toxic Printmaking)のワークショップを開催し、からだと環境にやさしい版画技法の普及に努めています。http://www.marnix-everaert.be/
銅版画の制作では、伝統的に油性材料の除去などに有機溶剤を多用してきました。使用されている有機溶剤には、ホワイトガソリン(ベンジン、リグロイン)、灯油などがあります。
近年、有機溶剤の毒性が健康被害をもたらすことが知られるようになり、有機溶剤を使用しないで制作できる方法が研究され、それが、ノントクシック・プリントメイキング(非毒性版画制作)です。


奥左:マーニックス・エバレートさん、 奥右:大手仁さん(銅版画家)今回のマーニックスさんのワークショップにご尽力され、通訳もされました。



今回のワークショップで学んだことを近々アップします。
北山銅版画室の利用者の一人、志賀さんの言葉が印象的です。「芸術が、より良く生きることにも深くつながっている、と考える若い人たちが増えてくるといいですね。」