インク:アクアインタリオ(水性SOYインク)
適切な露光時間を調べるために3段階に分け露光したのでこのようになっています。
版を日中1日室内に置いていたら、フィルムの色が製版した直後よりも濃い青色に変わっていました。
版は一晩置いたほうがより強くなるそうですが、製版した直後でも刷れます。版を強くするために製版し終わったら版をウォーマーや電熱器で少し加熱した後、熱が冷めたらもう一度紫外線に曝すとよいでしょう。
Z*ACRYLフォトポリマーフィルムとは、露光時間が全然違います。ImagOn ULTRA-rapid は 「rapidー早い」だけにZ*ACRYLフォトポリマーフィルムと比較すると露光時間がとても短いです。
以前に紹介した(2007年02月25日)ものをImagOn ULTRA-rapid で試してみると、光源と距離は同じでZ*ACRYLフォトポリマーフィルが1分30秒だったものが、ImagOn ULTRA-rapidだと12〜3秒という短い露光時間でした。
インク:アクアインタリオ(水性SOYインク)
ImagOn ULTRA-rapidは、原稿に使うイメージによっては、2、3秒の差でも結果が変わってくるようです。
あるいは、光源と版までの距離をもっと長くするとか、もっと弱い光を照射する方法もあるのではと思います。
ImagOn ULTRA-rapidは、フィルムの樹脂層が Z*ACRYLよりも厚いため、インクがよりしっかりと紙に刷り取られます。また、作業過程のフィルムの取り扱いが容易にできるようになっています。
原稿の黒いドットと露光時間の関係。
写真を網点処理したドットは、小さなドットほど露光時間は短くなります。
つまり、(紫外線を遮断する)黒い面積が小さいほど露光時間は短かめになります。
(部分拡大)
逆に、透明の(紫外線を透過する)面積が小さいほど露光時間は長めになります。
(部分拡大)
銅板などの金属板にフィルムを貼る時は、版面をピカールで磨き滑面にするほどフィルムがしっかり密着するようです。
フィルムを貼る時は、ホコリやゴミが入らないように清潔にして作業します。
水洗した版の水気を拭く時は、キムワイプがお薦めです。
キムワイプ:紙ウエス。クリーンルーム対応クロス。ホームセンターなどでも購入できます。