2007年04月28日

ImagOn ULTRA を販売します。

- PHOTOPOLYMER FILM - (感光性樹脂フィルム) の ImagOn ULTRA-rapid の販売を始めました。

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http://www.hanga.info/shop-film.html
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2007年04月24日

新しいソフトグランド

デンマークにある版画工房 "Grafisk Eksperimentarium" は professor at the Academy of Fine Arts in Granada, Juan Carlos Ramon Guadix氏が新しいソフトグランドを開発したと伝えています。
水溶性版画絵の具を使うソフトグランドは乾燥して固まるまでに描画し終えなければなりませんでしたが、このソフトグランドは決して固まることがないそうです。そして、以下のものを混ぜ合わせて自分自身で作ります。

150g bee wax ― 蜜蝋
75g resin colofonium (used for tradicional aquatint) ― 松脂
500g black lithographic ink ― 黒色のリトグラフインク
150g lard ― ラード

このグランドの塗布はウォーマー(ホットプレート)で版を加熱しローラーで均一な薄い層にのばします。
このソフトグランドはサラダ油で除去できます(有機溶剤を使う必要はありません。)

そこで、上記の材料の1/10の量でテストしてみました。
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写真、左から
晒しミツロウ(クサカベ)
松やに(新日本造形)
サクラ版画絵具油性BLACK
ラード(雪印、チューブ入り)

リトグラフインクはサクラ版画絵具 油性を使用しました。

1). 松やにを陶器の乳鉢ですりつぶして粉末にします。
2). ミツロウを加熱して液体にします。
3). サクラ版画絵具にラードと粉末にした松やにと液体になったミツロウを加えます。
4). これを加熱しながらさらに良く混ぜ合わせます。
5). 冷めると半練り状になります。
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作ったソフトグランド。

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テストピースを作りました。
薄い紙の上から5Hの鉛筆で描いた部分と
紙の上から指でこすった部分と
グランドに直に指を押し付けて指紋をつけた部分をつくりました。
(エジンバラエッチ液で20分間腐食)

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刷り

この方法もうまくいきそうです。
ぜひ試してみて下さい。

追記:
ソフトグランド用の腐蝕液。
ソフトグランドの場合は、塩化第二鉄液 3に対して、水 7で希釈した腐蝕液に30分ほど浸けます。
ハードグランドに使う腐蝕液では強すぎるので、ソフトグランドが剥がれてしまいます。
エジンバラエッチ液では、エジンバラエッチ液 1に対して、水 2弱で希釈し、20分程腐蝕。
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2007年04月23日

版画 DE 扇子 展

版画を扇子に仕立てた洒落た展覧会です。
多くの作家さんが出品しておられます。
私もフォトポリマーフィルムによる写真製版で作ったのを出品しています。
2007年 4月23日(月) 〜 4月28日(土)
11:00〜19:00(最終日17:00まで)
番画廊
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スタジオ風景 4-22 '07

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〜 1日体験から 〜
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技法:エッチング(アクリル水性グランド使用)

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技法:エッチング(アクリル水性グランド使用)

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水溶性絵の具を使うソフトグランド

サクラ水溶性版画絵の具 +リキテックス ジェルメディウム
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ローラーで版にソフトグランドを塗布し、トレーシングペーパーを当てた上から鉛筆で描画。

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技法:ソフトグランドエッチング(水溶性版画絵の具で作ったソフトグランドを使用)
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2007年04月22日

橘 宣郁子 展

Tachibana Seiko
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銀閣寺道(京都市左京区)近くの画廊”アートゾーン神楽岡”で
橘 宣郁子 展を見ました。
橘さんは、サンフランシスコ在住の作家です。
幾何学的な形を組み合わせた銅版画作品ですが、手技の見える自然な優しさと温かさがあります。どことなくユーモラスでもあり、それぞれの形が手を取り合って息づいているような思いがしました。

5月1日(火)まで
11:00〜19:00、定休日:水・木
アートゾーン神楽岡
http://www.artzone-kaguraoka.com/
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2007年04月21日

スタジオ風景 4-21 '07

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今年もスタジオのクンシランがたくさん花をつけました。

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2007年04月16日

手描きの原稿を写真製版で

〜 手描きの原稿を写真製版で 〜
フォトポリマーフィルムを使った写真製版で、手描きの原稿を露光してつくりました。 背景のアクアチントに見える部分は、アクアチントスクリーンです。
このアクアチントスクリーンは、パソコンで作者が自作したものです。
最初にアクアチントスクリーンを露光した後、続けて手描きの原稿を露光しました。

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この版(凹凸のできたフォトポリマーフィルム)にインクをつめて刷りました。

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インク:シャルボネール
紙:ハーネミューレー
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スタジオ風景4-14 '07

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〜 1日体験から 〜

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技法:エッチング

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技法:ドライポイント
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2007年04月02日

スタジオ風景 3-31 '07

フォトポリマーフィルムを使った写真製版 <金属版を腐食しない方法で>

家族をテーマにした作品作りの中で、写真製版の版画に挑戦されました。
〜一昨日からの続き・3作目〜
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アドビフォトショップを使い写真を網点処理します。(部分拡大)

<データ>
解像度600
トーンカーブ195
モノクロ2諧調 - 拡張ディザ
エプソンOHPシートにモノクロでプリントアウト

2.)銅版にフォトポリマーフィルムを貼り、作成した原稿(エプソンOHPシート)を用いて露光。

<データ>
ケミカルランプ8本(20ワット)
光源までの距離:53cm
露光時間:1分35秒
現像時間:8分

3.) 版にインクをつめて刷りました。
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masu-j.jpg masu-i.jpg
インクをつめた版。

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中央部分が少し飛び気味。露光時間を若干短かくすれば良かったかも?
作者はこの感じも面白いと言っていた。
紙:ハーネミューレー
インク:アクアインタリオ(水性インク)
posted by Studio at 10:15 | 京都 🌁 | Comment(2) | TrackBack(0) | フォトポリマー(写真製版) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月01日

スタジオ風景 3-30 '07

フォトポリマーフィルムを使った写真製版 <銅版を腐食する方法で>
masu-b.jpg masu-d.jpg

〜昨日からの続き・2作目〜
家族をテーマにした作品作りの中で、写真製版の版画に挑戦されました。
今日は銅版を腐食させる方法です。

1.) 下の写真を元に、アドビフォトショップを使い網点処理した原稿を作成。
masu4.jpg

<データ>
解像度600
トーンカーブ200
モノクロ2諧調 - 拡張ディザ
エプソンOHPシートにモノクロでプリントアウト

2.) 銅版に貼ったフォトポリマーフィルムを現像液に5分間浸けて、感光性樹脂層を溶かして薄くします。

3.) 作成した原稿(エプソンOHPシート)を用いて露光して現像。
<データ>
ケミカルランプ8本(20ワット)
光源までの距離:53cm
露光時間:2分05秒
現像時間:3分〜4分

4.) 版をエジンバラエッチ液(塩化第二鉄液にクエン酸を混ぜたもの)に浸けて約20分間腐食。
(一般的な塩化第二鉄液では約30分〜40分間の腐食時間になります。)
masu-f.jpg
腐食した銅版。
masu-e.jpg
腐食した銅版(部分)

5.) 上の版にインクをつめて刷りました。
masu-c.jpg
インクをつめた状態。

masu-g.jpg
紙:ハーネミューレー
インク:アクアインタリオ(水性インク)
posted by Studio at 12:30 | 京都 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | フォトポリマー(写真製版) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

 

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