2006年07月24日

安全な植物バイオ溶剤

従来、伝統的に銅版画制作には油性の材料が使われます。版に塗布する防食剤のグランドや裏止めニス、それに印刷には油性インク。行程の中で当然これらを除去し、また拭き取る作業が欠かせません。

そのために使用されるのがベンジン(ホワイトガソリン)や灯油などの有機溶剤です。リグロインは商品名でベンジンとほぼ同じものと考えられます。

しかし、このような溶剤を使うのは危険です。
有毒化学物質を含んでいるため、健康被害が起こる可能性があります。
また、火気に対しても危険です。

(毒性についてはリグロインやベンジンで検索して確かめてみて下さい。ここは最近見つけました→http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1972790眼鏡

黒ハートそこでお薦めしたいのがこの植物バイオ溶剤です。
D*SOLVE インククリーナー
-健康と環境に安全な革命的なバイオベースの溶剤-
d-solve.jpgトウモロコシや大豆から作られています。匂いは柑橘系です。
安心して使用できます。
ぜひ一度お試しください。
油性インクはもちろん、グランドも裏止めニスもきれいに除去できます。

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私自信もこれらベンジンなどの有機溶剤を使うのが当たり前のこととして長年使っていました。ベンジンをドボドボ多量に使用し、版をきれいに拭いていました。大きい版ともなるとその量もさらに増えます。

ツンとくる独特の臭いもいつしか気にならなくなってしまうものです。
指についたインクもベンジンをしみ込ませたウエスで拭き取っていました。ふらふら

暫く制作から遠ざかって久しぶりにベンジンを使うと身体がだるくなったり、頭痛になることもありました。
版に顔を近づけて拭いていると目が痛くなり涙が出ることもあります。もうやだ〜(悲しい顔)

このような症状は子供ではさらに顕著です。

止む終えず使用する場合はよく換気し、十分注意する必要があります。

「健康な制作環境について」は北山銅版画室のホームページにも書いていますのでどうぞ。
posted by Studio at 17:28 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 新・版画材料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

 

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