一人はドライポイント、もう一人はエッチングで制作。
1日体験では銅版画の技法の中からドライポイントかエッチングを選んで制作していただけます。
お二人の制作過程を簡単に説明します。
エッチングの場合:
Z*Acryl水性グランドを流し引き。
POINT: 水性グランドをつける前に版の表面を良く脱脂して、指で触らないようにする。
版を電熱器で30秒〜1分加熱してグランドを完全に乾かす。
ニードルやルーレットで描画。
タテ型腐蝕タンクに版を吊るして腐食。
腐蝕液:エジンバラエッチ液
腐食時間:2分と10分の2段階
POINT: 腐蝕液から取り出した版にグランドを塗ってさらに作業を続ける時は、版にできた酸化膜を醤油で取り除く。
酸化膜や油分は水性グランドが剥がれる原因になります。
炭酸ナトリウム水溶液(10%)に版を5〜10分間浸けてグランドを除去。
インクをつめたところ。
出来上がり。
インク:シャルボネール(フランス)
紙:ハーネミューレ(ドイツ)
版に残った油性インクの掃除はサラダ油で拭き取ります。その後、食器洗いに使う台所用洗剤で水洗。
インク練り台なども同様に拭き取り、その後アルコールで拭き油分を取り除く。
ドライポイントの場合:
ドライポイントニードルやルーレットなどで銅版に直接描画していきます。
インクをつめたところ。
できあがり。
インク:シャルボネール(フランス)
紙:イズミ(日本)
版に残った油性インクの掃除はサラダ油で拭き取りましたが、この版の場合は取れにくかったので、トウモロコシや大豆から作られた植物バイオの溶剤D*SOLVE インククリーナーを使い拭き取りました。その後台所用洗剤で水洗。
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*1日体験教室と初心者の初回に限ります。